がん治療への各種取組み がんに関する診療実績(院内がん登録)

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫の診断、治療、経過観察への流れがわかります。また、久留米大学病院の悪性リンパ腫診療の実績と特徴を記載しています。

はじめに

悪性リンパ腫は白血球の一種であるリンパ球ががん化して起こる血液がんの総称です。大きく分けるとホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫の2つに分けられますが、日本では95%が非ホジキンリンパ腫です。ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫ともに、さらに細かくいくつもの病型に分けられており、全体では数十種類にもなります。それぞれの病型によって進行の速さ、使用する薬剤の種類、治療の効きやすさが異なるため、適切な治療のためには治療前に病型を正しく診断することが重要です。

症状

最も多い症状が首筋、わきの下、足の付け根などのリンパ節が腫れることです。細菌やウイルス感染による炎症でリンパ節が腫れる場合とは異なり、痛むことはあまりありません。体の表面から触れることが出来る部位以外に胸の中、お腹の中のリンパ節が腫れることもあり、そのため咳が出たりお腹が痛んだりすることもあります。また体重が減る、原因不明の熱が続く、寝汗をかくといった症状もしばしば現れます。

診断

悪性リンパ腫の診断で最も重要なのは、腫れているリンパ節を手術で切り取り、顕微鏡で詳しく調べる検査です(生検といいます)。体の表面から触れることができるリンパ節であれば、多くの場合局所麻酔を使っての手術が可能です。この検査で悪性リンパ腫のどのタイプなのかを決定します。また、治療方針を決める上で、病気の広がり(病期)も重要です。病期を調べるため全身のCTやPET検査を行います。また骨髄の中に病気が入り込んでいないかを調べるための骨髄穿刺および生検も行います。

治療

悪性リンパ腫は他のがん種に比較して、放射線や抗がん剤が良く効きます。病気の範囲が狭い場合は化学療法(抗がん剤の治療)と放射線の併用療法、病気の範囲が広い場合は化学療法のみで治療を行うことが一般的です。ホジキンリンパ腫ではABVD療法、非ホジキンリンパ腫ではCHOP療法が代表的な化学療法ですが、B細胞リンパ腫の場合はこれにリツキシマブを加えたR-CHOP療法が行われます。病気の種類や病気によって抗がん剤治療の内容、回数は異なりますが、通常は数ヶ月間に渡って治療を行います。最近では外来で抗がん剤治療を行うことも多くなっており、自宅で生活しながら治療が受けられるようになってきました。

予後

進行はゆるやかでも再発が多く完治しにくいもの、進行は速いが薬が効きやすく完治が期待できるものまでさまざまです。当院では患者さん一人一人の病型や病状に合わせ、最適な治療を心がけています。また多施設共同の臨床試験にも積極的に参加し、患者さんに最新の治療を提供できるよう努めています。

院内がん登録情報

2013年に久留米大学病院に初発で受診され、当院で初回の治療を受けた悪性リンパ腫の患者さんは127例です。

久留米大学病院で治療を受けた患者さんの進行度をUICCのTNM悪性腫瘍の分類に従って集計したものです。ステージⅡまでに発見された方とステージⅢ以上の方が約半数ずつです。

ステージごとの治療方法をまとめています。各ステージとも薬物療法が主に行われていますが、ステージⅠの患者さんには放射線を併用した治療も多く施行されています。

担当部署と専門医

部門 担当医 外来診療
血液・腫瘍内科 長藤宏司 月曜日午前
毛利文彦 水曜日午前・午後
放射線科(治療センター) 淡河恵津世 木曜日午前・午後
病理学 大島孝一

患者さんご紹介の際には「紹介予約センター」をご利用ください。
予約専用フリーダイヤルTEL:0800-200-4897、FAX:0800-200-9489
紹介予約センター直通TEL:0942-27-5673、FAX:0942-31-7897

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